お客様の要望
現在、介助者のサポートのもと家の中を歩いています。
サービスは週に2回訪問リハビリで運動をしています。
転倒の恐れがあるため、家族に付き添われてトイレやお風呂、ベッドへと歩いています。
しかし、監視されている感じがするので、できるのであれば一人で自由に家の中を歩きたい。というご要望がありました。
福祉用具選定のポイント
ご利用者様の状態
- 服薬管理がうまくいき、症状は安定している。
- 出現している症状は歩行障害と筋固縮による動作緩慢のみ。
- 姿勢異常はやや前傾。
- パーキンソン病の初期~中期症状で安定。
- 手すりにつかまる、壁に手を添える等の動作は緩慢であるが行える。
- 歩行に関してはすくみ足があるが、リズムを伴った声掛けをすると歩行が安定する。
歩行器の選定について
- 独歩時は前方への転倒が多かったため、転倒時のダメージの軽減に抑速ブレーキ付の物を選定。
- 抑速の強度は『中』。
- 歩行器のフレームにテープを張り、歩行時の足の置き場を決める。
- 歩行器に関しては居間からベッドの脇、トイレの中まで入っていける。
- お風呂に関しては脱衣所入り口までしか行けないので、それ以降は各所(床、壁)にテープを張り、動作の促しを図る。
手すりの選定について
- 框手すりに関しては下りに前傾になってしまうので、手すり位置をやや高めに。
- 片側に両手で掴まったほうが身体が安定するとの事から片側手すりに。
車椅子の選定について
- 車いすに関しては月一回の通院時と、天気が良い日の気分転換で使用したいとの希望があり、介助用車いすを選定。
介護保険での福祉用具レンタル料金(自己負担1割)
- 上がりかまち用たちあっぷ片手すり(18-36/ステップ無)・・・月額514円
- 上がりかまち用たちあっぷ専用カマチステップ台・・・月額0円
- 屋内外両用歩行器(抑速ブレーキ付タイプ) KW41・・・月額400円
- 介助型車いすネクストコア 40幅・・・月額400円
担当者の一言
歩行器、手すり導入し約1年ほどになるが、用具導入後は今現在転倒ゼロを達成中。
しかし、歩行器を使用しての一人での歩行はまだできていない。
ご本人様の当初の希望が、「できるのであれば一人で自由に歩きたい」という意向があるので目標は現在未達。
訪問看護(リハビリ)、デイケアと連携を図り、今後の新たな提案ができるようにしていきたい
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